2017年5月1日月曜日

2017.5.1 白桃と苺、ほとんど食レポ

4月24日月曜日の続き。
この日は北寄貝を買って帰った。北寄貝なんか売ってるウケる〜と思って北寄貝が大好物のユリちゃんにラインしたら買わないなんて信じられないと言われたので買いに戻った。デカかった。一人でコンロで実験のように焼いて食べた。焼酎をストレートで。途中からバター炒めにした。うまかった。

25日火曜日。
NHKカルチャー「俳句アタマのための実作トレーニング」第二弾の1回目。この第二弾はうまくまとめて本にしたいと思っているので、本名が出るのがマズい人は俳号をつくってくださいと言ったら5人くらいに俳号をつけてくれと頼まれてしまった。「俳句的自己紹介」と「ふたりで一句」をやった。夫が日帰り出張で帰る時間をあわせようとビールとワインを飲んでいたら夫の方がはやく帰ってしまって恐縮。しかも私は帰るなりソファで寝てしまい口に歯ブラシを突っ込まれて起きた。あかん。

26日水曜日。
柏駅の西口側にあるおしゃれカフェで仕事。柏の主婦がおしゃれランチをするときは全員来そうな店である。白インゲンと豚バラのトマト煮込みパスタは真似したい。ローリエをけっこう入れてよさそうだ。

27日木曜日。
昼はカフェでテープ起こしなど、夜は阿佐ヶ谷のビストロへ。ユリちゃんと夕飯。前菜のなかの人参のラペが特に美味。秋刀魚と馬鈴薯のサラダもドレッシングがよかった。久しぶりに白は華やかめのシャルドネ、赤は重めのテンプラニーリョ。二軒目でビールを飲み、ビールはネーブルエールでいいのだが食べ物がアレで、うまい店のあとにはうまい店に行かないといけないと思った。夫も飲み会だったようだが私の方が遅く帰宅。

28日金曜日。
天気が良かったのでサンドイッチを買って夫の職場へ。中庭のベンチで一緒に食べたあと、少し散歩した。首相官邸の裏には竹をほどこしてあるんだが、そこの筍がぐんぐん伸びて竹になりつつあった。躑躅の勢力も凄い。大久保方向に行くバスのバス停があったのでそこからバスに乗って俳句文学館へ。1時間近くバスに乗っていた。図書館的なところは本当に苦手なので、調べ漏れをばばっと調べてすぐ出る。
新宿に行って派手なシャツとスカートなどを買って帰る。前日もだが電車での行き帰りにずっとテープ起こしをしていて、柏に戻ってもカフェでやり続けてやり終える。力尽きてもう料理をする気がなくなったので、夫が柏まで帰ってくるのを待ち、近所の魚メインの居酒屋に寄って食べて帰った。鰆の炙りなんかがよかったが、夫にとっては食べられないものが多くて少しかわいそうだった。夫はイカタコエビカニ、あとグロいもの全般(モツや鶏皮、ウニや白魚も食べない)が食べられない。日本酒はおりがらみかうすにごりありますか、と聞いたら佐賀の基峰鶴を出してくれた。辛口。

29日土曜日。
俳句雑誌「円錐」の「円錐新鋭作品賞」に応募してあり、それが山田耕司選「白桃賞」に選ばれたことがわかった。山田さんとは「クプラス」編集部で一緒なので、内輪のような感じに見えると賞のためにはよくないかなと思いながらも、完全無記名での選考であったとのことなので気にしないでおくことにした。35句出したが掲載は20句のようで、自信作が3句ほど落ちていたので少し残念。句集等には入れるつもりだ。私が主催している小部屋句会の仲間の伊東光穂の一句が高柳蕗子推薦句になっていたので喜ぶ。聞くところによると高久麻里さんも推薦作家になっているようだ。この人も小部屋句会、鰺句会のメンバーである。

夫とのデートで神楽坂へ。といっても船団フォーラム「口語の可能性」という俳句のイベントを聴きに。私も夫も赤いシャツに紺の上着を着て行ってしまい、ペアルック扱いされたが、それについて夫はあとで「なかなかこのシャツも評判が良かったね」と言っていたのでちょっとウケた。前半は神野紗希・橘上・秋月祐一・久留島元によるシンポ、後半は坪内稔典と池田澄子のトークだった。
秋月さんも小部屋句会のメンバー。水を零すような喋り方がいい。橘さんの切れ味と紗希ちゃんのバランスで聞き飽きなかった。口語はレトリックであるということを自覚せず書けたいい作品は天才が書いたかまぐれかどちらかで、まだ俳句というジャンルでは基本的に頭をつかわずに口語では書けないと思う。前半が表現に関するガチなトークだっただけに、後半も、たとえば鬼貫俳句新人賞と石田波郷俳句新人賞の作品の良し悪しを議論するとかでもいいと思った。坪内さんはもう俳句世間に疲れているようだが、俳句の世界の面白い現場がどう動いているのかをもっと見た方がいいと思う。打ち合わせなしのトークながら、澄子さんがどうにか実のある話にもっていこうとがんばっていた。

懇親会には出ず(デートなので)17時台ながらほぼ満員の生ハム専門店でディナー。お通しのプロシュートが本当に美味しかったので、パンチェッタとミラノサラミもハーフで頼んだ。ジビエの鴨(あれはいちじくとベリーのソースだろうか?ほとんどジャムの域。つけあわせのチコリーの紫のやつも美味)もタリアテッレもよかった。ワインは白はヴィオニエだったか忘れた、そのあとモンテプルチアーノダブルッツォをボトルで。ワインの重さの座標のなかでは重く果実味も高いところに位置していたが、流行りのミディアムというかんじ。まぁボトル3900円なのでそんなもんだし、生ハムと合わせるならむしろ重いくらい。次回夏の夕暮れに来るなら、生ハムを盛り合わせにして、スパークリングとあわせてもいい。
なんだか食レポのようなブログになってきているが、うまいものを食べ、おいしいお酒を飲むことにしか興味がないし、ここ10年で学んだのは味と匂いくらいだから、ライフワークにしたいと思う。この前「なんでも買っていい」と思ったときに、ほしいものはそんなになかったけれど、食べたいものは山ほどあった。今はアミガサタケが食べたい。
大江戸線で新御徒町、つくばエクスプレスで流山おおたかの森を経由する、リッチなコースで往復した。

30日日曜日。
朝はホットケーキ。昼すぎに夫とスーパーへ、昼は鶏ひき肉と茄子丼、夕飯をつくって少し仕事をしてから渋谷クロコダイルへ。谷川俊太郎トリビュート朗読会「俊読」に石原ユキオが出演するのでユリちゃんと見に行った。ご存じない方もいらっしゃるかもしれないので書くと、ユキオちゃんとユリちゃんと私は2010~2012の2年間、期間限定短詩系女子ユニット「guca(グーカ)」というのをやっていた。ユキオちゃんは岡山在住なので、久しぶりに元guca集合というかんじである。
出演者は谷川俊太郎の作品と自分の作品を合わせて10分程度朗読する。ユキオちゃんは2度目の出演、私は去年出演した。演者は前半6人、後半俊太郎本人含め3人だっただろうか。前半だけ見て退席したが、断然石原ユキオがよかった。朗読は読んでいるだけではだめで、とくに自分に興味がない相手を、どう聴かざるを得ない状態にさせるか、だと思う。認知症という重い内容を、重いままに面白く、本当に聴かせる内容だった。暗い気持ちにもなったし気分が悪くもなったし爆笑もした。隣の女性(ユリちゃんではない)は泣いたと言っていた。
そのあとユリちゃんと夕飯。トリッパとルッコラのサラダ、アワビ茸のトリュフ風味、コトレッタ。ワインはフランスのマルベックをグラスで頼んだあと、ビールに戻ってブラウンエールにした。新しい店のようで、パリピに満ちていた。帰宅したのは0時半を過ぎており、夫はホラーゲーム実況を見ながら法律の勉強をしていた。勉強の方も趣味らしい。

5月1日月曜日。
11時半前にユキオちゃん・ユリちゃんと集合しフルーツパーラーへ。苺特集。ユリちゃんはハムサンドと苺パフェ、ユキオちゃんはフルーツパフェ、私は苺サンドイッチとプリンアラモード。苺サンドはいくらでも食べ続けられたし、ユリちゃんの苺パフェの苺のジョリジョリは夢のように本当の苺味だった。ユリちゃんと私からの重大発表をユキオちゃんに聞いてもらった。
仕事に行くユリちゃんと別れて、ユキオちゃんと代官山1/2galleryへ。長嶋有「詩と俳句展」を見る。活版印刷はいいなぁ。代官山を散歩したかったが雷が鳴り始めたので渋谷ヒカリエに。「47 こども道具展」等を見て、東京駅まで一緒に行って別れた。私は面白い人にしか興味がない。俳句でいえば、面白い俳句を書く人にしか興味がない。と思った。
柏に帰ってきたら柏は大雨で、仕方ないのでカフェに入ったら、昼が果物だったため腹が減っていることに気づき、チキンサラダのオープンフォカッチャを食べてしまった。